・20年後の姿を思い描いて!!・ |
私達の最大の願いは、患者さんが歯のことなんか全く忘れ、元気に毎日を過ごされることです。なぜなら、完全に健康であるとき、人は自らの体のことなどには関心を示さないからです。それを達成するためには、医院側と患者さん側の取り組みに努力が必要です。病気は連鎖反応です。小さな問題が段々大きな問題へと膨らんでいきます。
例えば、小さな虫歯でも、水の出が悪いタービンでゴリゴリ削ると、治療後に凍みて痛くなることがあります。これを神経が完全に傷んだとして神経を抜き、しかも神経が完全にとれずに根の先に少し残ったとすると、数年後に根っこに“おでき”ができます。すると歯茎が腫れるし痛くて噛めなくなり、さらに根がもろくなり割れることがあります。こうなると抜歯せざるを得ません。最初は小さな虫歯だったのが、次々と連鎖を繰り返し、歯を失うことになります。 治療はこの連鎖を断ち切ることが大事です。適切な処置とはどうあるべきか、研鑽の積み重ねが必須となります。自分がこれから行う治療の結果次第では、20年後にはとんでもない姿に変えるかもしれないことを、常に頭に置いて治療に臨まねばなりません。これは医院側の取り組み方です。 患者さん側の取り組み方は、口腔の大切さを認識すること、健康は自らを守るという意識をもち、実行することです。つまり自分の体を努めて大事にするということです。 両者の努力が実を結んだとき、体の心配を忘れた笑顔が生まれます。 口腔の機能を大事に思っている方、お待ちしています。 |
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