親知らずの抜歯治療(2)
親知らず(第3大臼歯)は最後に生えてくる歯です。もし、親知らずが生える隙間があれば、普通10代後半か20代前半に現れ始め、そこから色々な問題の始まりとなります。
親知らずは、他の歯を押し動かします。親知らずが生え始めると、耐えられない痛みに苦しまされます。一日中痛みが治まらず、抗生物質を服用した後ですら痛みが続く場合があります。これは緊急事態です。
また、きれいに並んでいない歯は虫歯になりやすいのです。
このエックス線写真は、親知らずが横向きに生えてきており、後ろから2番目の奥歯に虫歯を引き起こしていることを表します。
親知らず周辺は、プラークをきれいに取り除いた状態で保つことは不可能に近いのです。プラークは親知らずに虫歯を引き起こします。また、親知らず周辺から歯周病を引き起こし、口の中全体に広がる場合もあります。
時々、親知らずの周りに膿瘍(膿のこと)を形成し、骨に影響を及ぼします。膿瘍はあなたが気づく前に恐ろしい量の骨を破壊します。
この黒い影は外科処置が必要な膿瘍です。時間が経つにつれて、親知らずの根尖部(歯の根の部分からは骨の中にある神経の近くまで成長します。そうなると、親知らずの歯根部に近い神経が歯を抜くときに傷つけられます。これはあなたの唇や下顎に、永久的にしびれを残します。
それら多くの重大な問題を防ぐために、親知らずは歯肉から現れる前に取り除くのが良いといえるでしょう。
10代中ごろに親知らずを抜くことで多くの利点があります。:
- 歯根がまだ短い
- 親知らずの周りにまだ隙間があり、簡単に取り除くことができる
- 神経を傷つける危険性が少ない
- 第2大臼歯(奥歯)の後ろに骨が十分にある
つまり痛みが少なく、早く簡単に治療できると言うことになります。
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