折れた前歯の治療
あなたの子供の前歯が折れるなどして破損してしまうことは、その子供にとってもまた、親であるあなたにとってもつらい経験であることでしょう。 しかし、幸いなことに今日では、新しい接着技術と材料によって、まるで破損してしまう前の歯のように復元することができるようになりました。
破損してしまった歯の大きさや場所によりますが、2度にわたる治療により修復することが可能です。 まず最初の治療で、歯科医師が破損した歯に歯髄を保護する薬を詰めます。 これにより神経に刺激が伝わらないようにして物を食べたとき痛くなったりしみたりするのを防ぎます。
2回目の治療時破損した歯に異状が認められなければ、その歯を少しだけ削って表面を粗くし接着液を塗布します。 それから、レジンと呼ばれるプラスチック製材料でなくなった部分を再現します。 レジンは元の歯の色とまったく同じ色のものが選ばれ特殊な光をあてて硬くします。 レジンが十分固まったあと、元の歯と同じような形に整えられます。
損傷した歯の神経に異状がないかどうか注意深く気をつけておくことはとても大事なことです。 次にあげるような兆候がないかどうか見てあげてください。
- 変色
- 食べ方や寝ているときの状態に何か変化があるかどうか
- 今まではなかった腫れや痛み
(特に冷たいものを飲食した時、しみたりしないかどうか)
- 破損した歯の周りの歯が膿んだり歯肉が腫れたりしていないかどうか
一般に、一度接着レジンにより修復した歯は、3年から7年位は持つといわれています。 この接着レジンによる接着修復は、破折した歯の修復方法としてはとても優れており、より自然で美しい歯を取り戻すことができます。
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