子供の歯の矯正治療 　　　　　　　　　　　　　　

通常、矯正治療は主に歯並びを矯正するために行われていますが、最近では、問題を早期に発見した場合、児童の顔の形成発育を適切に促進するために行われることもあります。

歯の位置、かみ合わせを正しくすることは、顔の形成につながります。装置の種類の一つに､スペースメインテーナーと呼ばれるものがあります。それは、乳歯が抜けた後、永久歯がすぐに生えてこないときに使われます。スペースメインテーナーは永久歯が生えてくる場所を確保し、臼歯が前方に動くのを防ぎます。

矯正装置は、以前はほとんど永久歯の悪いかみ合わせを正すために使われていました。1980年代まで、それぞれの歯に金属製の輪が巻かれていて、矯正用のワイヤーが金属製のバンドに取り付けられていました。このような金属だらけの口に見覚えはありませんか？

幸いなことに､今日、それらのバンドは取り除かれ､ブラケットを直接歯の表面につけられるようになりました。装着感も向上し、サイズもあずき大で目立たなくなりました。

透明なブラケットもありますが、一般的にとても高価で､清潔に保つのが困難です。留め具はこれまで通りステンレス製のワイヤーを使います。ワイヤーの太さによって、強度を調整します。ワイヤーを固定するゴムは色々な色から選べるようになりました。特別なゴムバンドを使って矯正期間を短縮することもできます。異なる種類の矯正装置がそれぞれの場合で使用されます。

骨の中に埋まっている歯の根っこが移動できる範囲には目を見張るものがあります。留め具及びワイヤーの張力によって歯の両側に特殊な細胞を形成します。これによって一方の骨組織はなくなり、反対側に新しい骨組織が作られます。この仕組みにより歯が移動するのです。

子供の矯正にかかる時間は不正咬合の度合いによりますが、たいていは１年から3年かかります。子供にとって矯正装置がついている歯をきれいにすることはとても難しいので、これまで以上に専門家による定期的なクリーニングが重要になります。もし、プラークが正しく取り除かれていないと、永久的に白いしみが残ることになります。

治療後は、きれいに並んだ歯を維持するために保定装置が使用されます。脱着できるものとセメントで合着するものがあります。

矯正治療を成功させるには、周りの人々の理解と協力が必要です。周囲の協力的な努力の結果、最終的に、健康な口元と、美しい笑顔を手に入れることができるのです。