心臓病と歯周病には何らかの関係があるという報告があります。
歯周病とは、バクテリアが歯肉に蓄積されて起こる病気です。バクテリアは歯と歯肉の間の溝に潜み、それは歯から歯肉を引き剥がします。するとたいていの場合、歯肉から出血します。
歯肉から出血している場合、プラークに潜んでいるバクテリアが血を媒介にして体内に侵入する恐れがあると発表しました。このバクテリアはストレプトコッカス サングイスとよばれ、血栓の原因になり心臓病を引き起こします。
重度の歯周病は口腔内に6センチ四方の切り傷があることと同じことであると、同大学のマーク博士が発表しました。これは歯周病患者の口腔内のバクテリアが、体に回る割合がそれほど大きいことを意味しています。
実験では、プラーク内のバクテリアをマウスの動脈に投与したところ、30分以内に血栓ができ、心臓に送られる血が少なくなっていきました。と報告されています。
研究者達にも、これが人体にどのように関係するかまだはっきりとわかっていません。しかしこの報告から、プラーク内のバクテリアと心臓病とは何らかの関係があると考えられます。
歯周病によって心臓が弱まる
プラーク中のバクテリアが血中に入ることによって引き起こされる病気には心内膜炎と言われる病気があります。この病気は心臓の周りに膜を作り、炎症を起こす病気です。S.sanguis(ストレプトコッカス サングイス)というプラーク中のバクテリアは、心内膜炎の主な原因となっているのです。
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